ストックホルムのディーリングルーム(活気と明るさ)
ロンドン駐在時代に、北欧に出張したことがありました
出張したのは6月頃で、北欧でも年間で最も良い季節でした。
6月は、日本は梅雨の季節ですが、欧州や米国東部では、最高の季節で、ジューン・ブライト(6月の結婚式)を希望するカップルが多いわけです。
フィンランド、スウェーデン、ノルウェーと回りましたが、今回は、スウェーデンの首都ストックホルムでのお話です。
スウェーデンは、北欧の中でも工業化が進んでいる国で、それにともなって、金融機関も発達しています。
訪れたのは、大手のスカンジナビスカ・エンスキルダ・バンケンという銀行のディーリングルームでした。
こわもてのチーフディーラーの下、結構な大所帯でした。
圧倒的に金髪で白い肌のディーラーが多く、さすがは北欧のディーリングルームという感じでした。
当時、私は、2国間金利差の拡大縮小を予測してトレードするスワップディーラーでしたので、その銀行のスワップディーラーと話してみたいと思っていました。
ところが、さすがは本店だけに、実需取引が多いようで、スワップディーラーは、立ったままひっきりなしに顧客にプライスを出していて、その忙しさには、驚きました。
彼の動きに見ほれていたところに、良く焼けた肌のディーラーが、ディーリングルームに入ってきました。
その銀行のシンガポール支店のディーラーと見え、お土産にアジアで買ったパチもん(偽物)の腕時計を皆に配っていました。
こんな具合で、ディーリングルームに活気と明るさがあって、どこの国のディーリングルームも似たり寄ったりだと感じたことが、出張の大きな収穫だったように思います。
為替のマーケットは世界に広がっていますが、実はスモールワールド(世間は狭い)な世界です。
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