痛み(ロスカット)
何事にも、相通ずることですが、失敗や損失から早く立ち直るには、痛みが伴っても問題を先送りせず、正面から向かい合うことが必要です。
このことは、トレーディングの世界では、ロスカットという形で、日常的に起きていることです。
ロスカットには、損失という痛みが伴いますが、いったん、ロスカットにより、ポジションがクローズされれば、それ以上の損失の拡大は止められます。
しかし、よくあるのは、ここでロスカットした後反転してしまうのではないか、自分だけ貧乏くじを引くのではないかという強迫観念から、ロスカットができずにいることです。
それで、相場が反転してくれればラッキーですが、さらに損失が拡大する方向に進んでしまうと、もう動きが取れなくなってしまいます。
ロスカットをするということは、損失拡大を食い止めるだけでなく、それまで引きずってきている自分の気持ちを一回リセットさせるという意味でも大変重要です。
一度、ポジションを手仕舞ってみると、随分気持ちが軽くなり、世界も違って見えてくると思います。
そして、リフレッシュした頭で、もう一度相場観を立て直すことです。
損失という痛み伴っても、ロスカットを決断することは、結局は自分を守ることになると思います。