大相場での心得(全神経を使って相場を見る)
大相場は、通常の相場より、はるかに値幅が大きく、さらにその大きな値幅を極めて短時間で動いてしまいます。
大相場に際して、心しておくことがいくつかあります。
まず、大相場になるには、たとえば、リーマンショックといったそれなりの理由がありますので、その原因となったものが、相場にどれほどのインパクトを与えるか、そのスケールの大きさを短時間に把握できる力を培っておくことが必要です。
次に、やるべきことのプライオリティー(優先順位)を瞬時につけて、そして速やかに実行することです。
プライオリティーが一番高いものは、もちろん自分のポジションがフェーバー(有利)になっているか、アゲンスト(不利)になっているかを確認し、アゲンストであれば、即刻手仕舞うことです。
ここで、あまりにアゲンストで躊躇すると逃げ場を失い、多大な損失を被ることになりかねませんので、スピード感を持って判断し、迷わず手仕舞うことが必要です。
日頃から、緊急時のやるべきことのプライオリティーを自分なりに決めておくことが大切です。
また、チャートの見方も、通常よりも大づかみで見ることです。
相場のスケールが大きいため、短期チャートでは全容がつかめなくなります。
ですので、8時間足、日足、週足などの中・長期のチャートを見ることが大切です。
注意すべきは、オシレーター系の分析で、たとえば、ストキャスティックスが、売りすぎ買いすぎを示しても、大相場では、ビッグプレーヤーのロスカットが集中している時だけに、ポジションを投げ終わるまでは、下げるなり上げるなりが続きます。
こうした投げの相場では、いくらストキャスティックスが、売りすぎ買いすぎを示しても、買い下がり売り上がりはかなりの危険が伴いますので、避けるべきかと思います。
このように、大相場を乗り切るには、自らの全神経を使って相場を見る必要があるわけです。