斜めより水平なライン(リターンエース)
たとえば、ペナント・フォーメーション(三角保ち合い)などでは、下げてくる高値と高値を結んだり、上げていく安値と安値を結んだりしてできた斜線で、確かにレジスタンスやサポートを見ます。
しかし、個人的には、斜線より、水平のラインの方が、レジスタンスやサポートとなる場合が多いと見ています。
それは、ヒゲの部分の高値からの水平なラインがレジスタンスになったり、ヒゲの部分の安値からの水平なラインがサポートになったりするということです。
それ以上に、実体(寄り付きと引け値の間の太い部分)の高値からの水平なラインのレジスタンスや、実体の安値からの水平なラインのサポートが、より重要になります。
たとえば、日足で、この水平なラインのレジスタンスやサポートが、引け値ベースで上に抜けたり、下に抜けたりすると、買いサインなり売りサインが明確になることが多いと言えます。
また、1時間足が適当かと思いますが、大陽線が出たり、大陰線が出ると、決して必ずではありませんが、高い確率で、その後、大陽線あるいは大陰線の寄付きのレベルまで値を戻す習性があります。
これは、すぐに戻すというのではなく、やはり、上げであれば、上げた水準でロングポジションが積み上がった後に、また下げであれば、下げた水準でショートポジションが積み上がった後に、ポジションが一方向へ大きく偏ってしまっているため、それを調整しようと、反対方向へ動きやすくなるために起きるのではないかと考えています。
そして、その反対方向にどこまで戻すかの目安が、大陽線なり大陰線の寄付き水準になることが多いということです。
この戻す習性を、リターンエースと呼んでいます。