事前の備え(リスクの芽を摘む)
事前は事が起こる前、事後は事が起きた後です。
トレーダーとして大事なのは、事前事前に今後どんなことが起きるかを考えて身構えておくことです。
この事前の備えができていないで事件事故に遭遇すると、相場の急騰急落をもろに受けて、結構大きなダメージを受けることになります。
その痛い目に遭わないために最低限しておくことは、特にマーケットに影響力のある、米経済指標やFOMCといったイベントの日程を知っておくことです。
さらに、結果予想を事前に知っておけば、さらに良しです。
これがすべてではありませんが、何日の何時に特に重要な米経済指標やイベントが起きるかを知っているだけで、事前に備えができますから、全く知らないで経済指標やイベントの発表を迎えるのとは全く違い、心の準備ができていますので、即対応できます。
指標・イベントの発表などは、FX会社や情報会社が、良くまとめてくれている上に、難易度まで教えてくれるところもあって、大変重宝します。
尚、以前から申し上げていますように、経済指標・イベントの発表を跨いでポジションを持つ(スルー・ザ・フィギャー)は丁半博打になりますので極力避けるように申し上げていますので、実際にポジションを張るのは、事後となる発表後となります。
ここで、注意したいことは。発表直後の方向性にまだマーケットのコンセンサス(合意)ができていない間に入るのではなく、ある程度方向性がはっきりしてから入ることだと思います。
さらに、申し上げますと、米雇用統計のような金曜に発表される重要指標は、ポジションをその日に持ったとしてても、週越え(オーバー・ウィークエンド)をしないで、金曜中に手仕舞うことが重要です。
なぜなら、週末リスクを避けるためです。
週末リスクは、週末になにか事件・事故が発生し、金曜のニューヨーククローズの水準と 月曜のシドニーオープンの水準が、大きく異なることによる損失の発生リスクです。
このようにリスクの芽を事前事前に摘んでおくことが、地道なようですが、リスクを回避するためには、大変重要なことです。
儲けるためには地道なことも、めんどくさがらずにやることが大事です。