他山の石(本邦勢にとっては海外投機筋)
他山の石:直接の意味は「よその山から出たつまらない石」ですが、これを転じて、「自分にとって戒めとなる、他人の誤った言行」、という意味で使われるようになりました。つまり、他人の誤った行いを、自分の学びにしようということです。
この言葉を読むたびに、海外投機筋が、本邦勢にとっては、この「他山の石」にあてはまると思います。
もともと、なぜ彼らがドル売り円買いにこだわるかですが、やはり、売った方が手っ取り早く儲かると見ているからだと思います。
そう思わせた大きな原因が、本邦勢が押し目買いを好むためだと思います。
それに対して、売り下げて、本邦勢を苦しくさせ、さらに売り下げると、簡単に損切るため、楽々儲かるからです。
ですから、こちらが、むしろ彼らが売って作る下げの流れに乗ってしまうといとも簡単に儲かります。
あと、やはり、彼らが売り一辺倒になった決定的な原因は、2022年9月・10月に152円接近まで買い上げていた彼らを、政府・日銀は、9兆2千億円の大量ドル売り介入で対抗しました。
介入直後は、それでも、海外投機筋は、介入で抱え込んだ大量のドルロングを抱えていたにも関わらず涼しい顔をしていましたが、11月10日に発表された米消費者物価指数が、予想より低く、そこで、「もはやこれまで」とばかりに、大量のロングをぶん投げました。
当然、買った分だけ投げるのではなく、倍返しも行ったため20円もの急落となりました。
しかし、深手を負った結果、彼らが一番楽しみにしているクリスマス休暇も返上して損失を取り戻そうとクリスマスギリギリまで、トレーディングの明け暮れました。
そして、翌2023年1月以来、トレードは徹底して売り先行になり、今に至っています。
従って、お門違いではありますが、日本の官民は相当彼らの恨みを買っていると思って良いと思います。