峠の一服(長めのチャートを見る)
峠に登りつめたら一服して、眼下に広がる景色を眺めてみると、広い範囲の地理関係がつかめてくるものです。
同じようなことが、相場でも言えます。
相場の方向性が分からなくなったり、全体像が見えなくなった時、「峠の一服」が、大事です。
つまり、長めのチャートを、じっくりと見てみるということですが、「一服する」という意味は頭を整理してみるという意味が込められています。
そうしますと、日頃見ている短期のチャートでは見えなかったことが見えてきます。
長めのチャートとは、15分足を基本にしている私にとっては、1時間足であり、4時間足であり、8時間足であり、日足であり、週足であり、また月足ですが、基本としている足がもっと短ければ、15分足ぐらいから長いものを順次見ていっても構わないと思います。
期間が長くなればなるほど、全容が明らかになることを実感すると思います。
ただし、極端なことを言えば、月足を見て、即デイトレはできませんが、相場の趨勢を知ることことで、基本、売り先行で攻める相場なのか、買い先行で攻める相場なのかが分かってくると思います。
また、たとえば、短期チャートでは上昇トレンドと見ていたのが、長期のチャートでは下落トレンドの中の戻しに過ぎないことなど、良くあることです。
それがわかることによって、目先まだ買いでも良いけれど、上げは長続きしない可能性が高く、ロングで攻めても、利が乗れば、しっかり利食うことが重要だと認識することができるわけです。
要は、立ち止まって、違う目線から相場を見てみることが、大切だということです。