売買情報(便利だが相手には丸見え)
先日のドル/円の上昇相場に当たって、FX会社の売買情報をずっと追っていました。
売買情報には、売りの指値、ショートのストップロス、買いの指値、ロングのストップロスが、5銭刻みのレベル毎に各々の棒グラフであらわされ、一目で、注文状況がわかります。
先日の場合、上昇相場でしたので、目先の水準での新規の売りとショートのストップロスの量が、ほぼ変わらず、もともと売り上がっていた相場でしたので、相場が上げて直近の売り指値とストップロスがついても、ほぼチャラとなり、元からのショートが維持されながら相場が上昇していっていることが手に取るようにわかりました。
したがって、非常にわかりやすく、現在のポジション状況がわかりますが、反面、これを海外投機筋がモニターしていたら、まさにいとも簡単に、本邦勢の台所事情が相手に筒抜けになっていることになります。
要するに、だれにでもわかりやすくできているだけに、悪用されたらイチコロです。
しかし、それではFX会社各社にサービス中止を求めようとしても、たぶんユーザーの意見統一は難しく、少なくともこうしたサービスが行われていることを認識した上で、トレードに当たる必要があります。
正直、この売買情報を見ていますと、マーケットが何をしよう、あるいは今どんなポジションを持っているかが簡単にわかり、とても便利です。
しかし、海外投機筋のポジションはわからない一方で、こちら側のポジション状況は丸見えだということを、前以て十分認識しておく必要はあります。