反発・反落の仕組み(今どの過程かがわかる)
反発とは、下げたところから上昇に転ずることを言い、反落とは、上げたところから下落に転ずることを言うことは、ご存知のことと思います。
まず、反発はなぜ起きるかについてお話しましょう。
さらに下落することを期待して、売り筋が売りこんでショートになってきたところに、下落をプロテクト(防御)しようとする買いが入り、思うように下がらなくなると、売り筋が買い戻しに入り反発となります。
しかも、反発する過程で、値頃感からの戻り売りが出ると、ショートポジションの解消が遅れますので、さらに一段上昇したり、高値圏での滞空時間が長くなったりします。
次に、反落はなぜ起きるかについてお話しましょう。
さらに上昇を期待して、買い筋が買い上げてロングになってきたところに、上昇をプロテクトしようとする売りが入って、思うように上がらなくなると、買い筋が売りに転じ反落します。
また、反落している過程で、値頃感からの押し目買いが出ると、ロングのポジションの解消が遅れますので、その分さらに下落したり、安値圏にいる時間が長くなります。
このように反発・反落が、マーケットでどういう過程を踏んで起きた結果なのかを知っておくと、相場の今の段階は、たとえば、ショートポジションがたまる過程か、下げきれないので買戻しの過程か、値頃感からの戻り売りが出る過程か、戻り売りがワークせず買戻しの過程かなど、相場の流れの中で、今どの過程にあるのかがわかります。
そうしたどの過程にいるかを知ることで、ポジションを手仕舞うべき時、相場に入るべき時、見送るべき時の見極めがつくようになりますので、日頃から相場をそうした切り口で見ることが大切です。