ロウソク足の実体(相場の方向性をより可能性高く示すもの)
ロウソク足の実体とは、ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分です。
一般的には、上ヒゲの先端の高値、下ヒゲの先端の安値が注目されているのではないかと思います。
確かに、高値安値に注目する必要のある局面もあります。
しかし、私は、基本的には、実体部分が、過去の実体安値を下回ったり、あるいは過去の実体高値を上回ったりすることを重視しています。
それというのも、高値安値は、瞬間的につけたものなのに対して、実体は、その期間の取引の中心となった価格帯を示しており、その価格帯によって実体のそれまでの高値安値を抜けることで、相場の方向性をより可能性高く示すものだと考えているからです。
ただし、実体で相場を見ると、たとえば日足であれば、その日の引けでポイントを上に抜けるか、下に抜けるかを確認するためには、ニューヨーククローズを待つ必要があります。
また、翌日の東京オープンがどこで寄り付くかを確認することも必要だったりするなど、日足の実体から売り買いの示唆を得るには、時間がかかります。
これは、さらに短い期間でも、あるいはより長い期間でも状況は同じで、選択した期間が終わってみないと、売りなり買いなりの示唆は確認できません。
しかしそれを、選んだ期間中にあえて見切って売り買いすることこそが、リスクを取るということになります。