トレンドとレンジ(それぞれの特性を知る)
(今朝5:14のメルマガコラムから)
私は、レンジ相場では、非常に苦い経験をしています。
トレンド相場からレンジ相場に転換していたことに気づかず、たった3円のレンジ幅の中で、トレンド相場のように、方向感を持って、売り買いしたところ、上がりきらない、下がりきらない相場の中で。暴れまわった挙句に巨額の損失を出し、物も言えないぐらいやられたことがありました。
そして、2カ月間、自主的にペナルティーボックスに入り、頭を冷やしました。
この間、時間だけはたっぷりありましたので、トレンド相場とレンジ相場の違いと特徴について、徹底的に分析しました。
わかったことは、ごく当たり前のことですが、トレンド相場はトレンド方向に一方的に向かうのに対して、レンジ相場は往ったり来たりを繰り返すということでした。
そして、その違いが出るのは、資金のフロー(流れ)が一方向に向けてあるのかないのかによって決まってくることでした。
この資金のフローは、機関投資家、個人投資家、実需などによって作られており、そうしたフローが発生しているかどうかは、常日頃から観察する必要があります。
従って、トレード法も違い、フローのあるトレンド相場では順張り、フローのない相場では、ある程度のレンジ幅を想定して、その中での売り買いに徹することが必要です。
また。トレンド相場にも、レンジ相場にも、終わりがあり、トレンド相場であれば、極端にアップダウンを繰り返すようになると、トレンド相場が終焉を迎えた可能性が高く、そうなると、とりあえず、トレンド相場でキャリーしてきたポジションは、速やかに手仕舞うことが必要です。
一方、レンジ相場では、値幅が極端に狭くなり、その状態が5~6日ぐらい続くと、突然一方向に相場が大きく動き出すことが多く、こうなった時にもしも動き出した方向と逆のポジションを持っていたら、出来るだけ速やかに手仕舞う必要があります。
こうした、トレンドとレンジの特性を知っているといないとでは、もちろん成績に大きく響きますので、十分な注意が必要です。