オーバーラン(勢い余って)
(今朝15:13のメルマガコラムから)
飛行機が着陸後、滑走路を走り越すことを言います。
簡単に言ってしまえば、勢い余ってということになります。
相場にも、オーバーランはあります。
マーケットの機運が高まっていて、特にその局面でさしたる理由がないのに相場が勢い余って、さらに続伸するあるいは、続落することだと考えています。
相場の始まりは、基本的にマーケット参加者の大勢は疑り深く、なかなか新しいトレンドには乗らず、むしろ否定的でいる場合が多いです。
それが、ある水準を超えてくるなり、決定的に方向性に確信を持たせるような出来事が起きると、俄然として、一方向に猪突猛進的に突き進むことがあります。
こういう状況に陥ったら、とりあえずは、抵抗せずある程度エネルギーを放出させてやらないと、落ち着くものも落ち着きません。
先週水曜、ドル/円が160.00をしっかりと超えてきてからは、そんなオーバーランの状況にマーケットはあると、思っています。
160円を超えてきて、円安に否定的だったマスコミも、一転してプラザ合意のあった1985年の水準250円に向かう可能性があると言うようになりました。
またそれ以前の問題として、マーケット自体が、なにがなんでも買うという雰囲気になり、実際に買ってきています。
こうなると、牛の群れの暴走のようなものですから、暴走させるだけさせるしかないと思います。
私の見方が正しくなく、そのまま相場が駆け上がるのかもしれませんが、どうしても、これまでマーケットが上げに半信半疑だったのが、上げに確信を持ったと感じてから、むしろ冷めていく自分を感じています。