相場はこれ一回限りではない(逸る気持ちに振り回されない)
(今朝5:15のメルマガコラムから)
昨日の予想外に悪いISM非製造業景気指数は、止まらぬドル/円上昇に乗り遅れまいとするマーケットの熱気を、一時的にせよ冷ます効果はあったように思います。
もっとも、ISM非製造業景気指数発表前の水準に既に戻ってはいますが、なんとなくですが、大口プレーヤーの手仕舞い開始前の、試し打ちだったような感じがしてなりません。
さもなくば、いくらISM非製造業景気指数が悪かったとはいえ、一気に1円近くは下がらないと思っています。
ここのところのドル/円の一本調子の上げは、「バスに乗り遅れまい」と焦るマーケット参加者の心理を助長させていると思います。
これは、いわゆる群集心理だと思われ、なかなかこうなると、手綱を引くことも大変になっています。
しかし、結局は、ポジションを張るかどうかの判断は自己責任ですから、自らが後悔しないように、自分が思うようにすることが一番だと思います。
ただし、いろいろな相場を経験し、その時々のマーケット参加者の心理を、自分自身でも実地に何度も経験したものとしては、今の相場は誘いこんできますが、のめり込んではいけない相場のような気がしてなりません。
たぶん、この相場に乗り遅れたらもう後がないと、自分を自分で追い込んでいる方が多いのではないかと思います。
そういう時のおまじないは、「相場はこれ1回限りではない」というもので、この言葉で私も何度も救われています。
相場には、チャンスはいくらでもあります。
決して、今の相場だけが相場ではありません。
逸る気持ちを抑える方が大事だと思います。