短期のトレンド継続・転換の確認法(5日移動平均線)
5日移動平均線は、短期的な強いサポートになったり、強いレジスタンスになったり、あるいは相場の転換を示唆したりして、結構重宝なものです。
たとえば、短期のサポートでは、実勢値が上がれば上がるほど、5日移動平均線は鋭角的に上昇してきますので、一時的な押しがあっても、5日移動平均線の水準で跳ね返します。
短期のレジスタンスでは、実勢値が下がれば下がるほど、5日移動平均線が鋭角的に下がってきますので、一時的な反発があっても、5日移動平均線の水準で下に押し返します。
場合によっては、5日移動平均線を、一時的に通り過ぎてしまうこともありますが、この平均線が依然鋭角的であれば、元に戻ってくることが多く見られます。
要は、サポートにしてもレジスタンスにしても、5日移動平均線が鋭角的に推移している間は、短期トレンドをしっかりと守ってくれる場合が多いと言えます。
しかし、5日移動平均線が実勢値に接近してきて、しかも実勢値がトレンド方向に進みにくくなって停滞すると、短期トレンドを守り切れなくなります。
特に、5日移動平均線が水平になると、今までのトレンドが終わり、相場が転換する可能性が高まります。
ニューヨーククローズの水準が、それまで上昇トレンドできたのなら5日移動平均線を下回るか、それまで下降トレンドできたのなら5日移動平均線を上回るかで、相場転換の可能性が確認されます。
この状況になると、今まであれほど堅かった下値を、また今まであれほど重たかった上値を、スーッと抜けていきますので、十分警戒しておくことが必要です。