ストップロス(不測の事態に備えて)
損失確定を、ストップロスとも、ロスカットとも、損切りとも言いますが、ここでは、ストップロスという言葉でお話を進めさせて頂きます。
ストップロスは、自分を守るためにあります。
まだ、ディーリングルームで、ストップロスルールが決まっていなかった頃、ストップロスは入れず、自分でこれは観念したという時に、自らの手でポジションを閉じていました。
自分に納得ずくでやっていましたので、それはそれで良かったと思っていますが、相場には不測(予測できない)の事態が、常に存在しています。
その不測の事態に対して、私のストップロスを入れないやり方は無力で、大きな損失を被るリスクがありました。
ストップロスを入れることになった時、相場の流れがストップロスによって中断されるような抵抗感が、確かにありました。
しかし、その後、いろいろな大事件を経験しながらも、市場から退場することなく、これまで生き延びてこれたのも、ストップロスがあったからこそだと思っています。
そして、現在では、「うまくいったポジションは、それほどアゲンストにはならない」という考えから、ストップロスは45ポイントをメドにしています。
45ポイントでは広いのではないかというご意見もあるとは思いますが、その辺は自分自身の体力と相談するしかありません。
ストップロスがつく時にはふたつあり、ひとつは「根本的に相場の見方が謝っている時」、そしてもうひとつには「相場に入るタイミングが早過ぎた時」があります。
ストップロスがつく場合は、相場観が間違っているということは稀で、多くの場合は後者の「相場に入るタイミングが早過ぎた時」であることを、経験から学びました。
したがい、相場に入るタイミングを間違えなれば、それほどストップロスがつくことはなく、またタイトめのストップロスで十分だと考えるようになりました。