材料と反応(センチメントとポジション次第)
相場は、材料自体の重要度によって、反応が違うことは言うに及ばず、同じ材料でも、その時々で反応が違うことは、たぶん経験されていることと思います。
同じ材料でも、反応が違ってくるのは、マーケットのセンチメントやマーケットのポジションによります。
たとえば、マーケットのセンチメントが上昇を期待している時に、実際に上げるのを後押しするような材料が出れば、素直に上昇します。
しかし、上昇に期待している相場で、上げにはネガティブな(否定的な)材料が出たとしても、下げ渋りますが、大きくは下落しません。
さらに、ネガティブな材料を無視して、上がろうとすることもあります。
ただし、マーケットのポジション状況によって、反応が違ってきます。
マーケットのポジションがショートになっている時に、買いの材料が出れば、ショートカバーを巻き込むため、上げやすくなります。
しかし、マーケットのポジションがロングになっていると、それをフォローするような買いの材料が出ても上げきれなくなります。
特に、マーケットセンチメントがブル(強気)で、マーケットポジションが既にロングになっている場合は、買い材料が出ても上げきれず反落する可能性が高くなることには、注意が必要です。
今回は、上げ方向を例にとってお話しましたが、下げ方向の場合も、上げ方向の裏返しで同じことが起こるとお考えください。