Buying interest, Selling interest(買い興味、売り興味)
直訳的ですが、買い興味、売り興味ということです。
日本の輸出入企業の場合、事前に買いオーダーなり、売りオーダーなりを入れてきますので、オーダーのあるレベルが、つまりは買い興味あるいは売り興味のあるレベルだと一目瞭然でわかります。
しかし、海外の顧客は、オーダーという形で自分の意図をマーケットに見せることを嫌います。
したがって、このレベルならBuying interestがある、あるいあのレベルならSelling interestがあるので、その水準になったら教えてくれというCall order(コール オーダー)を銀行に出すことが、特に大口のオーダーでは多いと言えます。
そして、Call orderのレベルになると、銀行から顧客に連絡が行き、たとえばSelling interestを持った顧客であれば、マーケットの厚みを銀行に聞いて、それじゃあ、このレベルまでで、何本静かに売ってくれと指示し、銀行が指示された額を売り、売り終わると顧客に連絡します。 (1本=1百万通貨単位)
そして、顧客に引き続きSelling Interestがあれば、追加で何本を前のレベルと同じあたりで静かに売ってくれと、銀行に指示します。
こうして、銀行は顧客の大口の売り注文をさらに静かに売り切ります。
しかし、当然この売りを買ってロングになっているマーケット参加者が多いため、しばらく経っても上がらないとなると、急反落することがよくあります。
このように、海外勢の買い興味、売り興味は、威力がありますので、あるレベルで売り買い交錯して上下している時には、実はこのようなことがマーケットで起きていることが多く、十分注意しておくことが大切です。
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