一寸先は闇(気軽に利食う)
昔、ある金曜日、EUR/USDを売ったり、EUR/JPYを売ったりしながら、要はユーロ安を狙っていました。
ニューヨークも入ってきて、ユーロ売りが強まり、良し良しと思っていましたが、一つ気がかりなことがありました。
それは、このまま、ユーロ売りのポジションをオーバーウィークエンド(over-weekend、週末越え)するのかということでした。
正直なところ、週末リスクがありますので、週末になにかが起きれば、取り返しのつかないようなロスを出してしまう可能性があります。
朝起きるのが早いので、土曜の早朝手仕舞おうかとも考えました。
そんなことをああでもないこうでもないと考えながら、スクリーンをチラッと見ると、EUR/USDもEUR/JPYも下げ渋ってきているのに気づき、「いいや、いいや。もうやめよう」と、ポジションをすべてスクエア(ノーポジ)にして、寝ることにしました。
そして、寝床について、レートチェックして、驚きました。
EUR/USDも、EUR/JPYも急反発していました。
あとでわかったことですが、欧州系中銀ともロシアとも言われていますが、どこからか大量のEUR/USDの買いが出たためだったようです。
しかし、その時、本当にシミジミ思いました。
一寸先は闇だ。利食えるなら、欲をかかずに、どんどん利食うことが大切だと。
トレーディングは、欲のかたまりになりますが、もっと気軽に利食うことが、リスクの軽減にもつながると改めて思った次第です。