アービトラージ(儲けるための知恵と工夫)
まずは、用語の説明です。
「アービトラージ取引とは、裁定取引とも呼ばれ、市場にできる価格差を利用して利益を獲得しようとする取引をいいます。
これは、市場間に生じる「歪み(乖離)」に着目し、同一の性格を持つ2つの商品の間で、割安な方を買い、割高な方を売ることにより、理論上、リスクなしで収益を確定させることができるというものです。
今から、お話することは、厳密にはアービトラージではないかもしれませんが、それに近いものです。
もったいぶりましたが、何をお話ししたいかと言いますと、最近のニューヨーク勢のアジアタイムを狙ったトレードです。
最近、ニューヨークの午後ドル/円を売って、今までなら、ニューヨーククローズ前までには、手仕舞っていました。
ところが、誰が気づいたかはわかりませんが、アジアタイムに入ると必ずドル/円は下がるということに気づいたようです。
そこで、アジアタイムまでショートポジションをホールドし、それが売りしかやらないSHTの仕業かどうかまでわかっているかはわかりませんが、結果として、下がったところを買い戻し、あたかもアービトラージのようにリスク少なく着実に儲けています。
特に、日本時間8時~9時頃に買い戻しており、値動きから見て、相当大きく張っていることがわかります。
アービトラージのような、市場にできる価格差を利用して儲けるというのは、特にアメリカ人が好きな発想です。
株の世界でも、割高株を売って、割安株を買うということは、よくやっているように聞いています。
それの、FX取引への応用のようなものだと思います。
そして、もっとも言いたいことは、やはり、今まで無価値だったものから、利益を創出するということは、知恵も使い工夫もし、本来日本人の得意とする分野のはずです。
私も、常々、申し上げていますように、魚の釣り方(利益の出し方)は、いろいろ知恵を絞ってみることが大事だということです。
そして、そのためには、やはり、相場の現場を観察することが大事です。
そこから、たとえば、SHTやLHTの時間的な攻撃パターンが分かってきています。
いずれにせよ、いろいろ好奇心を持ってマーケットを見ていると、新しい発見はあると思いますので、よく観察してみてください。