待てる勇気(形勢が見えるまで待つ)
相場をやっていると、ともすると、他のプレーヤーに先んじて、ポジションを持ち、より儲けたいと思うものです。
それは、確かに先行者利益という言葉があるように、先行して儲かることもあります。
ただし、もちろん、それは、先行するが故のリスクも負うことを覚悟してでなければできるものではないことです。
ともすると、儲け損なう恐怖の方が先立ち、思わずポジションを持ってしまって、結果としてやられることが多いです。
特に、相場に不確実性が高い時は、先行者利益を狙うより、待てる勇気を持つことの方が必要になります。
つまり、人より先に儲けたいと、フライング気味になりがちですが、そこをぐっとこらえて待つことは、結構大変なことです。
常に、出遅れるのではないかという恐怖にさいなまれながら、その時を待つということは、思う以上に難しいことです。
しかし、先行者利益の方が良くて、待つ方がそれほどの意味がないように思われますが、不確実性の高い要素が多ければ多いほど、待つことは重要になります。
例えば、合戦でいえば、敵が総攻撃にでてきた時、どこまで引きつけて反撃にでるかというタイミングは、非常に難しく、このタイミングによって、命運が分かれることになります。
従って、ギリギリまで待てる胆力がなければなりません。
トレーディングでも同じで、どこまでギリギリ待てるかということが非常に大事です。
言い換えれば、ある程度、相場の趨勢がはっきりしてからトレードして、遅くないことは実は多いです。
そのためにも待てる勇気を持つことが、必要です。
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