エコノミストとトレーダーの違い(トレーダーは、儲けなくてはならない)
エコノミストは、純粋に経済指標の強い弱いで景気が良いか悪いかを判断するものだと理解しています。
トレーダーも指標内容にエコノミストのような詳しさはないにしても、同じ指標を見て売るか買うかを判断しています。
しかし、エコノミストとトレーダーとでは、決定的な違いあります。
それは、トレーダーは、その指標発表で儲けなくてはなりません。
トレーダーは、指標発表前に、マーケットの大勢が、その指標に対してどういう結果を期待しているのか、そしてその期待に基づいて実際にポジションができているかを推理する必要があります。
そして、指標発表となり、相場が一番動くのは、大勢の期待が裏切られた時です。
この場合は、ロスカットが集中し、一方向に相場がどんどん進みますので、結果が出てから追撃しても、遅くはありません。
また、予想通りの結果だったとしても、素直に相場が動くようであれば、順張り方向への追撃は可能です。
しかし、予想通りでも、思惑通りに相場が動かなかった場合は手仕舞いが集中し、予想が外れた時のロスカットと同じ状況になることがあります。
要するに、儲けやすい相場とは、マーケットの大勢が期待を裏切られるような結果が出る、つまりロスカット相場だと言えます。