三山(酒田五法のひとつ)
三山(さんざん)は、酒田五法で説いている形状です。
トリプルトップとも呼ばれ、大天井形成の形状です。
形成には、1ヶ月以上、場合によっては半年がかりになる場合もあります。
完成して、ネックラインと呼ばれる三山のレンジの下限を、実体で割り込んでくると、三山のレンジ幅分下落するとされます。
三山は、三つのピークがほぼ同じ高さになりますが、真ん中の山が一段高くなったものが、三尊(さんぞん)と呼ばれます。
三尊は、より馴染み深い呼び方で言えば、ヘッドアンドショルダーで、三山の一種です。
注意しておくべきことは、三山なり、三尊なりが形成されつつあることは、多くのマーケット参加者の知ることになります。
そのため、特にネックラインを下にブレイクしそうになると、急速にショートポジションがマーケットで増えることになって、いったんの反発を見ることがあります。
したがい、ネックラインをブレイクしようとしても、下げ渋るようであれば、いったんショートを買戻し、次の売り場チャンスを待つことが大切です。
また、どんなチャートのフォーメーションにも言えることですが、フォーメーションが完成したら、予定された方向に必ず行くという保証はありません。
チャートだけに頼らず、その時点のマーケット状況や政治的経済的情勢を加味して相場を見る必要があります。