マーケットが痛む(次への闘いのための休息の場)
マーケットの大方が予期していなかった荒れ模様の相場となって、多くのマーケット参加者が損失を限定するためロスカットに走り、その結果負傷者続出となった状況を、「マーケットが痛む」と言います。
マーケットが痛んでしまうと、マーケット参加者が極端に減り、相場の動きが非常に鈍くなってしまうのが一般的です。
傷が癒えるまで、大抵24時間は掛かり、この間は、相場はお通夜のようになってしまいます。
傷ついてしまったマーケット参加者は、単に悲嘆に暮れているわけではなく、次への闘いに向けて「休息を取っている」時で、頭をからっぽにして休むことで、24時間という短期間で立ち直ることが出来るのではないかと思います。
そういう意味で、打たれ強くないと、マーケットでは生きてはいけないとも言えます。
アメリカ人が典型ですが、たとえば会社から首を言い渡された直後は、一瞬ひるみはしますが、その後の立ち直りは早く、たとえば米大手証券リーマン・ブラザーズの破綻の時も、TVカメラの前でも社員には落ち込んだ様子はなく、返って吹っ切れたような様子でした。
このあたりが、彼らの強いところだと思います。
過去のことをリセットして、再びゼロの状態から将来を考える割り切りは、個人だけでなく、企業も、そして国自体にも米国にはあると思います。
そうした国民性を持った連中も参加しているのが、FX(外国為替)市場です。