アーリーバード(朝、昼、夜の顔)
アーリーバード(Early Bird)は、早起き鳥のことです。この言葉は、マーケット用語としても使われています。
たとえば、通常のロンドンが入ってくる夏時間で言えば、日本時間午後3時(ロンドン現地時間午前7時)以前にマーケットに参入してくるロンドンディーラーをアーリーバードと呼びますし、日本時間午後9時(ニューヨーク現地時間午前8時)以前に入ってくるニューヨークディーラーのこともアーリーバードと呼びます。
こうしたアーリーバード達の仕掛けによって、夏時間では日本時間午後2時台(冬時間午後3時台)や午後8時台(冬時間午後9時台)に動きが出ます。
どちらかと言えば、東京からロンドンに移る時のアーリーバードの動きのほうが活発なように思います。それは、ロンドンと1時間の時差にあるスイス、独、仏、北欧といった欧州大陸筋にとっては、通常のトレード開始時間であることも合間って活発なのかもしれません。
また、ニューヨークは、以前は現地時間午前8時がスタートラインのようなところがあって、午前8時になると、昼休み明けのロンドンをガツーンと急襲してきたものですがが、最近は、割とニューヨークのアーリーバードは、おとなしい印象です。
今回は、アーリーバードという言葉に例えて、どのセンターが今何時なのかを、ざっくりとご説明しましたが、この時間の感覚は、24時間ノンストップでトレードされる為替のマーケットでは、身につけておかなければならないものだと思います。
人間、朝、昼、夜で気分に変化があるように、それぞれのマーケットにも、朝、昼、夜の顔があります。それを知っておくだけでも、トレーディングに力を入れる時、抜く時のメリハリがつくと思います。