集中力を高める所作の繰返し(経験の繰返しが五感を磨く)
航空会社のパイロットは、一見、国内線より国際線のほうが、腕がいいように思いますが、実は、離発着の回数が格段に多い国内線のパイロットのほうが、腕が上だそうです。
繰り返しの経験の積み重ねが、五感を磨いていくということだと思います。
また、野球のイチローも、現役の頃、毎日昼食は奥様お手製のカレーを食べ、球場に入ってからは、決まった練習のメニューを淡々とこなしていくという毎日を繰り返すことにこだわっていたと語っています。
この点については、医学的にも、所作の繰り返しが、集中力を高め、無意識で覚えることほど強いと言われています。
トレーディングの世界で言えば、まずは、定点観測をすることが、やはり大事だと思います。
そして、24時間ノンストップのマーケットの中で、基本的には自分の決めたタイムゾーンでトレーディングを繰り返すことにこだわることが大事ではないかと思っています。
パイロットが直面する天候状況は日々違うでしょうし、イチローがピッチャーから投げられる球も一球一球違ったでしょうが、パイロットにとっては、ソフトランディングを目指し、イチローにとっては、ヒットの量産を狙っていました。
そして、トレーダーにとっては、投機であっても投資である以上は、安定した収益を求めて、マーケットに向かうことだと思います。
繰り返しによって培った感覚が、いち早く状況の変化を気づかせ、遅れることなく対応できる態勢を作ってくれるものと考えています。