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2024/12/24

オーダー(注文)について(前向きに)

ディーリングに長く携わっていると、いろいろとものの考え方も変わってきます。

若くて、威勢のいいころは、成行でプライスを叩いて入らないと、自分の心意気が相場に伝わらないなどと言って粋がっていましたが、いろいろと経験していくと、そんなに粋がっても仕方がなく、ただ、猟師のように仕留めるタイミングを掴むために、「待つ」ということが如何に重要かがわかりました。

ある番組で、知床の猟師のドキュメンタリーをやっていて、感心したことがありました。

猟はまさに真剣勝負、息を殺し、臭いを消し、相手と同じように呼吸する、そこでやっと、撃ち方に入り、そしてまた待つ、そして、その一発で仕留める。

トレーダーが、相場にエントリーするのも、それぐらい慎重であって良いと思います。

なぜなら、ヘタに入ると、本当に自分が苦しむからです。

相場のエントリーには、成行でなければ、指値があり、逆指値があります。

特に、難しいのは、指値だと思っています。

指値で入るということは、押し目買いか戻り売りで、どちらも逆張りです。

逆張りの怖いところは、どこまで戻るかわからないことです。

値頃感という言葉あります。

下げもこれくらいか、上げもこれくらいかと、まさにフィーリングで決めたものを、値頃感と言いますが、相場の天底などだれにもわかりません。

指値とは、それに近いことをやっているわけですから、慎重の上にも慎重にならなければなりません。

ですから、天底は読めないにしても、それでも、より客観的にやるために、私は、以下の様な方法を取っています。

まず、主に移動平均線から、ちょっと現状水準から離れたレジスタンス(上値抵抗線)、サポート(下値抵抗線)を探します。

ここで言う、レジスタンス、サポートとは、レジスタンスなら下向きの移動平均線、サポートなら上向きの移動平均線で、5、25、90、200ぐらいの期間が適当だと思います。

これらの移動平均線を上抜けるか、下抜けるかするとロスカットが出ますので、オーダーは売りであれば移動平均線より上、買いであれば移動平均線の下にし、ロスカットで相場が小爆発するところで相場にエントリーします。

オーダーを入れる時の合言葉は、「(オーダーが)つくかつかないかのギリギリに指値する」ということです。

ですから、オーダーがつかない時もありますが、それで、悔しがらない。

相場は、これ一回限りではないのです。

猟師のようになって、次のチャンスをじっと待つことが大事です。

逆指値にも触れておきましょう。

ここで、お話しするのは、正確には、逆指値ではなく、成行の一種ですが、使い方によっては、大変効果的です。

これは、ストップエントリーと言って、一般的に、倍返し(ドテン)のことを言うことが多いです。

倍返しは、攻撃的でなければなりません。

いわば、敵前線を正面突破するようなものですから、最初から、覚悟を決めてかからないと、成功しません。

私が、経験した中で、記憶に鮮明に残っているのは、ニューヨークにいた時のある日、出した1億ドルのプライスを、オーストリーの銀行に買われた瞬間、その銀行が他の銀行でも同時に買ったようで、瞬間にして100ポイント値が飛んでしまい、これはもう、倍返しをするしかないと、瞬時に2億ドル買って逃げました。

それが功を奏して、そこから200ポイント飛んで、儲けに変わったということがありました。

このことを思い出すたびに、酒田五法の「振りかざす刃の下ぞ地獄、飛び込んでみよ。極楽もあり」という言葉が頭に浮かびます。

倍返しの注意点は、勝つ保証はまったくありません。しかし、上記のように極楽があるかもしれません。

やるかやらないかの決断は、早くすることです。

決断できなければ、辞めましょう。

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