「利食いが、大好き」(さらっさらと)
誰でも、それは、そう思うのが当然ですが、この言葉を聞いたのは、私の友人の結構儲けるディーラーからでした。
その頃、私のディーリングは、ターゲットを決めて、そこまで、ポジションを引っ張るスタイルでしたが、これは、実にしんどいディーリングで、相場は、当然のことながら、たとえば下げのトレンドだとしても、上げ下げのサイクルを繰り返しながら、下げていくものです。
そうすると、ターゲットまで引っ張るディーリングをしていますと、戻しの時は、どこまで戻すかヒヤヒヤしたり、変に下値が固いと下げでいいのかと疑心暗鬼になったりで、かなり精神的にも体力的にも疲労感がともない、やっと、利食っても、ヘトヘトの状態でした。
そんなことを、その友人に話しましたところ、彼曰く、「そんな、ターゲットまで頑張るなんて疲れるばっかりだよ。俺なんか、利食いが大好きだから、儲かれば、どんどん利食っちゃう。そうやって、どんどん利食ってしまえば、疲れないし、また、動きそうだと思えば、入りなおせばいいんだよ。気軽にやればいいんだよ」
これは、私にとっては目からウロコでした。
それからは、損切りも思惑と実際が違っていたら、どんどん切ってしまう一方で、儲かったら、どんどん利食ってしまうというスタイルに変えてみたら、疲れずに利益が上がるようになりました。
ディーリングは、さらっさらっとやるのが、一番だと思います。
粘ったり、固執するのは、お勧めできません。