パッシング(前兆)
ドイツの高速道路アウトバーンには、スピード制限は基本的にありません。
アウトバーンを初めて走った時、追い越し車線を180キロぐらいで走っていたところ、バックミラーに地平線近くで小さくパッシング(ヘッドライトの点滅)しているのに気づきました。
なんだろうと思ったのもつかの間、瞬く間に、300キロで走るポルシェがグワーと後ろに迫り、バークミラーは迫ってくるポルシェで一杯になり、焦りまくって走行車線にスペースを見つけ退避したことがありました。
まさに、冷や汗ものでした。
リスクというもの、それに似ています。
小さなパッシングのような、これから何かが起こるそれなりのサインを事前に送ってくることが多いと言えます。
それを気のせいで済ませるか、あるいは気にとめてなんだろうと疑問を持つかによって、リスクに真正面から遭遇してしまうか、うまく回避できるかが決まってきます。
問題の発端に、それなりのサインが出ることが多く、それを気のせいにせず、何かがあると疑問を持つことが大事です。
何か変だと疑問を持つことで、リスクを回避し、さらに収益機会に変えるチャンスにすらなりますので、バックミラーのパッシングに「うん?来るな」と思うように、マーケットでのサインにも、気をとめるように心掛けることが大切だと思います。
余談ですが、アウトバーンで同じようなパッシングを何度か経験し、どうもそれがドイツのドライバーのマナーだと知りました。