キャップする(上値を抑える)
これも、ディーラー間で、よく使う言葉です。
たとえば、ある大台の丁度手前で売りが執拗に出る時は、オプション・トリガーがある場合が多く、上値を抑えてきます。
こういう時、「丁度にオプション・トリガーがあって、丁度手前が、防戦売りでキャップ(フタ)されている」といった言い方をします。
しかし、オプション・トリガーの場合、丁度手前で防戦的に売りますが、ひとたび丁度を超すと、打って変わって、ストップロスの買いになりますので、要注意です。
また、一般の売りオーダーにしても、どこに売りオーダーがあるかは知りたくなるものです。
特に、大口の売りオーダーは、結構マーケットで、どこにあるという噂が広まるものもので、それを期待して、自分自身がキャップする側の一員になることさえありえます。
ただ、ご注意いただきたいことは、いくらキャップしても、絶対に上に抜けないというものでは決してなく、多くの場合、結局は抜けていくものです。
私の経験からすれば、オーダーは見え過ぎない方が良いと思っています。
オーダーが見えることで、それが雑音となって、チャートが指し示す純粋な方向に素直になりきれなくなってしまうことはありがちなことで、それによって、収益チャンスを逸したり、ヘタをすると損失につながることもあります。
相場は、シンプルに見ていくことが大事だと思います。