ウィークロング、ウィークショート(スモールプレーヤー)
ディーラー間でよく使う言葉のひとつです。
ウィークロング(weak Long)は、弱い買持ち筋のことであり、ウィークショート(weak Short)は、弱い売持ち筋のことを言います。
これをあわせて、スモールプレーヤーとも呼びます。
つまり、まだジュニアのディーラーだったり、その銀行自体に体力がなかったり、銀行自体がリスクテイク(リスクを取る)に保守的であったりすることにより、ロスリミット(許容される損失幅)が浅く、ちょっとした動きにもロスカットが出やすい筋のことを言います。
たとえば、現状レベルから、一番近いレジスタンスやサポートが破られると、こうしたウィークロング、ウィークショートのプレーヤーのロスカットが出て、下げであればさらに少し下げたり、上げであればさらに少し上げたりすると、ああウィークロングやウィークショートのロスカットが出ているなとわかります。
これに対して、米系ファンドなど大口で激しく売り買いする筋をビッグプレーヤーと呼びます。
こちらは、相場を見誤った時には、大口のロスカットが出ることになります。
このように、マーケットはいろいろな規模のマーケット参加者がいることにより、いろいろなサイズや相場の水準で取引がなされれます。
これによって、市場に流動性が供給されますので、スモールプレーヤーもビッグプレーヤーも、マーケットにはなくてはならい存在なわけです。
言い換えれば、いろいろなプレーヤーがいるからこそ、平常時には絶えることなくプライスがマーケットに供給されますが、不測の事態が発生すると、こうしたプレーヤーがマーケットから引いてしまい、マーケットが薄くなって乱高下の原因となります。