似て非なるもの(結構、曲者)
チャートを見ていると、この形状はいつかの局面と似た格好だと思われることがあると思います。
そして、いつかの局面では、その後上がったからとか下がったからと、今回も同じようになることを期待して、ポジションを作ることがあると思います。
しかし、これは結構、曲者(くせもの)です。
まず、認識しておくべきことは、この形状はいつかの局面と似た格好だと気づくのは、自分ひとりだけではないということです。
多くのトレーダーが気づき、なおかつ、気づいているのは、自分だけか極少数の人間だと、皆が同じように思っていると考えたほうが良いと思います。
そして、静かに同方向のポジションが積み上がることになり、その結果ポジションがパンパンになって、逆方向に動き出すということは、決して珍しいことではありません。
酒田五法でも、「相場の型、人の顔同じものなし」とあります。
いくら似た格好であっても、いずれも似て非なるものであると捉え、過去の似た形状にとらわれず、今の相場を素直に見ていくことが大切です。
つまり、日々、新しい気持ちで相場に向かうということが必要だと思います。