シカゴIMM(注目の取引所)
シカゴIMM(International Monetary Market)は、シカゴマーカンタイル取引所(Chicago Mercantile Exchange、CME)にある通貨先物取引市場の一部門です。
CMEは、毎週火曜のシカゴIMMの通貨・商品別ポジションのデータをCFTC(Commodity Futures Trading Commission、全米先物取引委員会)に提出し、CFTCは毎週金曜取引終了後(日本時間の土曜朝)に公表しています。
以下がそのページになります。
http://www.cftc.gov/dea/futures/deacmesf.htm
見方は、たとえば、JAPANESE YEN(円)で申し上げますと、見る箇所はNON-COMMERCIALのLONGとSHORTです。
たとえば、LONGが73,000枚 SHORTが17,000枚だとすると、LONGとSHORTの差は73,000-17,000枚=56,000枚×(1枚)12,500,000円だけ円ロングにその週の火曜時点でなっていたことがわかります。
ちなみに、56,000枚の円ロングは、IMMのポジションとしては大きくもなく小さくもない程度です。
シカゴのポジションは、世界全体のポジションのほんの一部に過ぎませんが、マーケットポジションの傾向はわかりますので、参考になります。
また、TFC Commodity Chartsという便利なページがあり、いろいろな通貨・商品のチャートが見れます。
http://futures.tradingcharts.com/menu.html
たとえば、ドル/円の場合は、1円が何ドルという表示になっており、見慣れないかもしれませんが、逆数のチャートでトレードをしているマーケット参加者が、世の中にはいることがわかります。
ご多分に漏れず、フロア(場立ち)取引から電子取引に移行しており、各通貨・商品のページトップには、Electronic sessions are usually more active than floor sessions.(電子取引のほうがフロア取引よりも、一般的にアクティブだ)と明記されています。
余談ですが、昔、IMMのフロアを見学しに行ったことがありますが、取引が活発なピット(立会い場)であれば、ドル/円であろうが、小麦であろうが、原油であろうが、なんのためらいもなく、トレーダー達が集まってきてトレードをしており、まさに各プロダクツ(投資対象)を横断的に取引している光景でした。