前兆を無視しない(リスク回避のひとつの方法)
こんなことがありました。
東京で上値を狙って買われていたEUR/USDが、ロンドンに入ってもやはり買いが先行しました。
しかし、上げたのは一時で、その後、ガツンと売りが入り、「うん?」と意外感を持ちました。
頭の中では、「なんか変だ」というサインが点滅していたのですが、それほど問題視しなかったところ、EUR/JPYが急落をはじめました。
つまり、EUR/JPYのロングの投げが、ロンドンオープン直後に大きく入り、その影響で、EUR/USDが売られたことがわかりました。
大口のロスカットは、各マーケットセンターが始まってすぐに入る傾向があり、まさにその時もそれが起きた瞬間だったということです。
やはり、視界の端にでも、違和感のある動きがあれば気のせいにせず、「何か起きている。なんだろう」と原因の突き止めることを怠ってはならないことを、改めて感じました。
大きな動きの前には、小さな前兆があり、それを無視してはならないということです。
相場は、常にリスクとは背中合わせであることは、言うまでもありませんが、こうした小さな前兆にも、最大限の注意を払うことが、自らの身を守ることになると思います。
実際の相場と思惑が違っていたとしても、その差は最初は小さなものです。
しかし、放置していると、時間の経過とともにドンドン差は広がっていき、リスクは拡大していくことを忘れてはならないということです。