Correction(調整)
相場は、一方向の流れが行き詰まると、調整に入ります。
これを、英語では、Collection(コレクション、収集)ではなく、Correction(コレクション、調整・修正)と言い、ディーラーの間でよく使う言葉です。
Correction(調整)は、一方向に相場が進むにしたがって、たとえば上げならさらなる上げを期待するロングポジションが積み上がり上げきれなくなると、ポジション調整によって適度のポジション量に調整することです。
特に、市場の大勢が注目するチャートポイントを試し、それを抜くことができないと、相場は調整に入ることになります。
調整が、相場転換の前兆になるのか、あるいは一時的なものに終わりもとのトレンド方向への動きを再開させるのかは、その相場の勢い(モメンタム)によります。
言い換えれば、一方向に向かった相場が投機筋の力づくの仕掛けによるものである場合は、力尽きて相場転換となることが多いですが、もっと確固とした相場テーマに基づく相場の場合、一時的な調整に終わり、再びもとのトレンド方向に戻りやすいと言えます。
このあたりを見分けるには、日足なり週足のトレンドラインが有効にワーク(機能)しているかどうかを確認することである程度わかります。
もしも、トレンドラインが、上昇トレンドなら引け値ベースで日足ないし週足の実体(ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分)が下に抜けてしまったり、下降トレンドなら引け値ベースで日足ないし週足の実体が上に抜けてしまった場合は、相場転換の可能性が高く、それまでのトレンドに則したポジションは手仕舞うことが必要になります。
一方、日足ないし週足のヒゲで抜けても実体が引け値ベースで抜けていない場合は、トレンドラインが引き続き有効にワークしていると判断され、まだトレンド方向への動きが再開される可能性が高いと見ておくべきかと思います。