サプライズ(予想外の結果への対処法)
特に、経済指標の結果が、予想外に良かったり(ポジティブサプライズ)、予想外に悪かったり(ネガティブサプライズ)した時に、良く使う言葉です。
サプライズ(驚き)である以上、マーケットはその意外な結果に対して心の準備が出来ていないことを意味しています。
そのため、ひとたび、サプライズな結果が出ると、オーバーリアクション(過剰反応)を示します。
このオーバーリアクションの原動力は、ロスカットの集中です。
想定外のことが起きたことによって、自らのポジションが大幅にアゲンスト(不利)になったマーケット参加者は、損失を最小限にとどめようと、我先にとロスカットをしようとするため、プライスが飛ぶことになります。
こういう時は、踏ん切りをつけて早々に撤退するに越したことはありませんが、あまりの激しい値動きに傍観してしまうマーケット参加者がいることも確かです。
ただし、マーケットには、集中的なロスカットが出た後も、それでもアゲンストのポジションがまだ残っていることを巧みに嗅ぎつけるマーケット参加者がいます。
彼らが、たとえば、急騰した後も、相場は高止まりしていて下がらないといった値動きから、アゲンストのショートを抱えている者がまだいると判断すれば、ショート筋を炙り出そうと真綿で首を締めるようにジリジリと買い上げて行きます。
こうしたことは、よく金曜のニューヨークで起きますので、サプライズな結果に対して、アゲンストになったとしたら、負けは負けとして認め、さっさと撤退するのが一番だと、個人的には思っています。