実体(ロウソク足の話)
私は、ロウソク足の実体を重視しています。
実体とは、ロウソク足の寄り付きと引け値の間の太い部分のことを言います。
たとえば、日足であれば、夏時間で日本時間午前6時のニューヨークのクローズ後と、その24時間後のニューヨーククローズによってできるロウソク足の太い部分です。
また、1時間足であれば、たとえば午後8時台の実体は、午後8時丁度の寄り付きと、午後9時になる寸前の引け値と間のロウソク足の太い部分です。
つまり、期間が違っても、同じように実体は存在しています。
この太い部分が、その期間において取引された中心の価格帯を表しています。
そして、その価格帯が、たとえば、それまでの実体の安値を下に割り込んでくると、強い売りサインとなります。
また、価格帯が、それまでの実体の高値を上抜いてくると、強い買いサインとなります。
こうした売りサイン、買いサインは、結構信頼性が高く、有用だと個人的には思っています。
ただし、実体がそれまでの実体の安値を1~10ポイントぐらい微妙に下回るか、あるいはそれまでの実体の高値を1~10ポイントぐらい微妙に上回る程度の時は、ダマシになることもありますので、せめて20ポイント以上、それまでの実体の安値を下回るなり、実体の高値を上回るなりするのを待つことが大切です。
極めて単純ですが、実に有用な分析手法だと、個人的には思っています。