重い堅いは、自分の感覚を信じる(値動きに忠実に)
重要なサポートやレジスタンスを前にすると、サポートであれば手前で買い、レジスタンスであれば手前で売りがたまりやすいと言えます。
しかも、サポートなりレジスタンスが強いとマーケットで意識されればされるほど、なおさらその傾向は強まります。
裏返せば、それは、サポート手前でロングが増えて下落リスクが高まる、レジスタンスの手前でショートが増えて上昇リスクが高まることを意味しています。
私の実体験で鮮烈に覚えているのは、ドル/円のある大台の丁度(00)以上に、売りオーダーが死ぬほどあって、絶対抜けないとマーケットで言われていた時のことでした。
しかし、相場のほうは、その丁度の手前の90-00近辺で、買い気が強い状態が続き、どう見てもすぐに落ちるようには見えませんでした。
そこに、お客さんから2億ドルのプライスがほしいとの電話を受けました。
マーケットプライスは、90-95でしたが、丁度以上のオーダーの多さはもちろん知っていましたが、値動きを素直に見ると、売られても玉をこなすのは大丈夫そうですが、買われたら逃げられないと直感し、95-00でプライスを提示しました。
それに対して、お客さんは、「マイン!(買った!)」と言ってきました。
それから、インターバンクでこの取引のカバーのために必死で買いまくりました。
買い終わってもしばらくは、相場は動きませんでしたが、しかし、丁度が抜けた途端に暴発し、2円以上の急騰となりました。
このように、マーケットの噂よりも、自分の目で感覚で、重い堅いを判断することが、いかに重要かをお分かり頂ければと思います。