材料出尽し(相場は反転するか)
相場が反転するきっかけのひとつです。
それまでのトレンド相場を肯定する内容でありながら、材料としては出尽くしたとして、手じまいのきっかけになります。
殊に、長くそれまでのトレンド相場が続いた後に起きやすいと言えます。
また、材料出尽しによる反転には、時期的な要素も大きく働いています。
具体的には、米英の金融機関・ファンドの6月末の中間決済を前にした6月前半から中旬、12月の本決算前の12月前半から中旬に、それまでの利益を確定するため、材料出尽しを理由に、キャリー(保有)してきたポジションを大きく手仕舞います。
この手仕舞う金額は相当大きく、反転した相場はワンウェイ(一方向)に進みやすいことから、流れに逆らって逆張りするのは、危険です。
また、もっと日々の相場のような短い期間でも材料出尽しを理由に反転することがありますが、この場合の反転は、余程トレンドと合ったものでなければ、また元に戻ることが多いと言えます。
材料出尽しを理由にしていることを知るコツとしては、きっかけとなる経済指標などの発表内容が今までのトレンド相場と合致していても、反対方向に動いていないかを見てみることです。
今までのトレンド相場と則していなければ、材料出尽しを理由にしていると、判断して良いと思います。