大人になって(冷静になる)
レンジ相場になると、「大人になって」という言葉を、私はよく口にします。
それは、レンジ相場でこっぴどい目に遭ったことがあるからです。
その年の相場は、4月から8月まで、ドル/円が一本調子に上げました。
この間、ロングポジションをキープしたことから、相当な利益が出ました。
いったん8月の後半緩んだものの、そこから9月後半に向けて、再び上昇し、さらに利益を上乗せしました。
これにより、トレンド相場に有頂天になっていましたし、この相場、まだ続くという期待が心の中でムクムクと膨らみました。
ところが、10月に入り、相場つきがレンジ相場に変わりましたが、私は依然トレンド相場が続いていると信じて疑いませんでした。
そのため、上がればさらに上がると思い込んで高値を掴み、下落するとこれはまずいと投げるを、3往復ぐらいやった結果、たった3円幅のレンジ相場にも関わらず、物も言えないほどやられ、4月から9月まで稼いだ儲けの半分近くを、たった1ヶ月で失いました。
この時、相場にはトレンド相場とレンジ相場があり、それぞれの相場局面ではトレーディングのやり方違うということを、身をもって知りました。
特にレンジ相場には冷静さが必要で、決して熱くなってはならず、大人になることが必要です。
だからこそ、大人でなかった私は、イチコロだったわけです。