ダマシ(フェイク)
相場の世界では、フェイク(fake)とも呼んでいます。
たとえば、タイトなレンジ相場が上に抜けて、レンジが上にブレイクアウトしたと思い、その流れにのって買ったところが、実はダマシで、相場は再びレンジ内に引きずり戻され、投げさせられるということがあります。
こうしたダマシが起きる原因は、相場自体がレンジブレイクするほどには十分にエネルギーがたまっていないことから起きると見ています。
相場の方向性は、結構多くの方が正しく見ていますが、エネルギーがたまり、そして動くタイミングが到来しているかを判断するのは、結構難しく、このタイミングを読み違えることで、損失を被ることはよくあります。
一般的には、動くタイミングは、自分が思っているのよりも遅いこと多いと言えます。
そして、投げさせられた後に、皮肉にも、当初考えていた方向に相場が動き出すことは、珍しくありません。
そうした動くタイミングを見出す上で、ボリンジャーファイブ(期間5、偏差2のボリンジャーバンド)が、完全にとは申しませんが、そこそこ役に立ちます。
上下のバンドがギュッと収斂してきて、平行になると動くタイミングが近づいていることを、結構な確率で示します。
特に、前日に、寄り付きと引け値が接近していて、上下にひげを出す、いわゆる寄せ線が出ると、さらに動く確率が高まります。
また、バンドが収斂しきれていないのに、レンジブレイクしようとするダマシに遭いやすいこともわかります。
私も、かれこれ30年以上、ボリンジャーファイブを見ていますが、動くタイミングを知る上で、結構役に立ちますので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。