相場観の組み立てのヒント(多角的に見る)
相場観の組み立てる上で、私はこんなことしています。
まず、チャートを暇さえあれば見ています。
チャートと言っても、手の混んだものではなく、ロウソク足と、5、10、25、90、120、200の単純移動平均線を見ています。
もう、42年もチャートを見ていますと、今目にしているチャートの先がどうなるか、ある程度想像がつきます。
たとえば、これは、ダブルトップかトリプルトップを作りにきているなとか、トレンド相場からレンジ相場への転換点に来ているなとか、見えてきます。
つまり、出来るだけ多くのチャートパターンを見ることによって、パターンを頭に刷り込むということが大事だと思います。
あと、四六時中、今の相場のテーマはなにか、次の相場のテーマはなにかを、考えています。
これは、日頃の新聞やネットの記事で、特に繰り返し話題になっているものを追いかけるようにしています。
特に、気に留めるのは、その話題が、資金の逃避を呼ぶものかどうかということです。
資金の逃避とは、いわゆるロスカットのようなものですから、短期間に大量の資金が一方向に動きますので、大相場になります。
たとえば、リーマンショック後の、ドル/円、クロス円の暴落がこれにあたります。
そして、気をつけているのは、欧米勢の会計年度のスケジュールです。
大きくは、年度始めの年末年始、6月末の中間決算、9月の下期スタート、12月の本決算です。
この年間スケジュールに基づいて、新規ポジションが出来たり、手仕舞ったりしていますので、今が年間のどの時点にいるかということを、考えています。
そして、最後に、常に今のマーケットのポジションがロングかショートかを考えています。
結局は、マーケットポジションの偏りの逆にしか、相場は大きくは動きませんので、今のポジションがどうなっているかを探っています。
ポジションを知るために、トレーディング・システムのディスプレーに表示される値動きに注意をしています。
私の場合、1時間足の各通貨ペアのチャートで、値動きを見ています。
シカゴIMMのポジションは参考にはなりますが、決してマーケット全体のポジションではありませんので、熟練度はいりますが、値動き分析が良いと考えています。