相手のバックグラウンドを知る(為替のトレードでも必要)
ロンドンに駐在して間もなく、昔からの友人が、私の休暇に合わせてロンドンに来て、一緒にスペインの地中海沿岸に面したコスタ・デル・ソル(太陽海岸)へ旅行に出掛けたことがありました。
さすがに、コスタ・デル・ソルは、太陽が一杯で、太陽を求めて北ヨーロッパからの観光客で海辺は一杯でした。
ここで、目のやり場に困るのは、年配女性だけでなく、十代のお嬢さん達も、水着の上をつけず、太陽をふんだんに浴び、また気にする風もなく、そのままボール遊びなどに高じていることでした。
それだけ、北ヨーロッパの冬場は、どんよりとした鉛色の空が来る日も来る日も続き、北の人々はそれだけ太陽に飢えているということです。
こうした人たちが冬の東京を訪れると、カラッとした晴天が続くことに、大変驚き感激します。
さて、話はスペインに戻りまして、二人でレンタカーを借りて、エキゾチックでしかも素晴らしい建築美のアルハンブラ宮殿や、地中海と大西洋が接するジブラルタル海峡を巡り、そして一番感激したのが、ロンダ(Ronda)という町でした。
木が1本も生えていない灰色の険しい山をいくつも越え、緑豊かな日本とは全く異なった過酷な景色に、自分も遠くまで来たものだと思いました。
そして、山の頂上にある町ロンダに着きました。
垂直の崖の上に町があり、崖っぷちに家々が建ち並び、また崖自体を彫り抜いて造った立派な橋があって、なかなかの見ものでした。
なんで、こんな険しい山の頂上に町があるかと言えば、イスラム軍の侵攻から逃れるためで、他の地中海北岸の山間部にも、山の頂に集落がよく見受けられます。
イスラム教とキリスト教という異なる宗教が、町の立地にまで大きく影響していることは、宗教に鷹揚な日本人には、なかなかわからないところではあります。
しかし、そうしたバックグラウンドを知った上で旅することが大切だと思います。
それは、また為替取引を行なう上でも、取り扱う通貨のバックグラウンドを知ることが大事であることに、相通じます。
こんな、笑えないジョークがあります。
国際会議で、大臣クラスのパーティーがあり、日本の大臣がカナダの大臣と会話する機会がありました。
日本の大臣曰く、「貴国(カナダ)は、いつ米国の州になるのでしょうかな」
カナダの大臣は笑みを浮かべて、「それは、貴国(日本)の次ですな」
このような相手国の事情を、前もって知ろうともしていないことは、為替をトレードをする者にとっては、あってはならないことだと思います。






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