本日は15日で、5・10日(ゴトウビ)に当たり、9時54分の仲値決めに向けて、輸入企業の輸入決済のドル買いが強まる可能性があります。
引き続き、4時間足で見ますと、158.00が心理的抵抗線となっていましたが、上に抜けてきました。
4月30日の1回目の介入による急落後のダブルボトムは形成され、そして、今、4時間足で急落前の4月30日14時の寄付き160.53から出現した連続陰線の窓を埋めるリターンエースの可能性が出てきています。
リターンエース:大陽線、大陰線、連続陽線、連続陰線の窓が出現すると、その窓を埋めようとする習性が相場にはあります。これを、リターンエースと呼んでいます・
もしも、このリターンエースが達成すると、このゴールデンウィーク中に行われた2度にわたる介入の意味が全く否定されることになり、率直に言って、財務省は多額の税金を使ってなにをやっているのですかという批判の矢面立たされることは必死です。
それを、避けるべく、さらなる介入を実施したとしても、この5月から7月初めに掛けてドルの需給がタイトなる時期を迎えて、まさに介入は焼け石に水で、むしろさらに介入が効かないという印象をマーケットに与えかねません。
昨日午後一番のハト派とされる増日銀審議委員の「可能な限り早い段階で利上げを行うことが望ましい」とのタカ派発言も、今となれば日銀に助けを求めた苦肉の策と取られても仕方がないと思われます。
通貨当局が、市場圧力に負けるということは、過去実際に何度も起きています。
一番印象に残っているのは、1992年9月に起きたポンド危機でした。
この時、米著名投資家ジョージ・ソロス氏は、当時の英経済に比べてポンド/ドルの価値が過大に評価されていたことを目をつけ、徹底的なポンド売り攻勢に出ました。
これに対してBOE(英中銀)は、徹底的にポンドの買い支え介入に入り、仲介業者のブローカー各社に、最低取引額5千万ポンドの買いを並べました。
私は、この攻防戦をニューヨークのディーリングデスクで、ブローカーのボイススピーカーから流れる値動きで聴いていました。
この時、商業取引の小口取引は、この攻防戦の行われている水準の下で、チマチマと行われていました。
そして、攻防戦が続いた週の週末の金曜のニューヨーク時間午後3時頃、BOEはブローカー各社に並べていた買いをすべて引き上げました。
つまり、BOEの敗北宣言でした。
そして、そこから、ポンド/ドルは。翌年の2月までで6000ポイントの大暴落となりました。
確かに、投機筋のソロス氏が仕掛けた相場ではありましたが、やはり通貨価値と実態が合っていなかったという厳然とした事実があったからこその相場で、こうした実際の矛盾がなければ、こんな大相場にはなりません。
今、日本には、かねてからご案内の日本のドル不足のドル買いという構造問題が、なんら解決しようとする試みがないままに存在しています。
そして、実際、2022年からこの問題に派生するドル高円安が進行してきています。
それに対して、財務省は、2022年、2024年、そして今回のゴールデンウィークに、ドル売り円買いの大量介入という対処療法で対応してきました。
しかし、病の原因となる素を断っていないままに、単に延命措置を取っているにすぎなかったため、とうとう今回対処療法ですら効かなくなってきているというのが現状だと思います。
折からの、季節的にドルの需給がタイトになる中。このままでは、2024年7月2日につけた161.95の高値を、大幅に突破する可能性があります。
繰り返します。
皆さん、自分を守れるのは、自分しかありません。
その点を、よくご理解して対応してください。
本日は、5・10日で、いつにも増して、ドル買いが強まる可能性がありますので、くれぐれもご注意ください。
逆張りは、極めて危険です。
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