マーケットは下がりたがっていない (ステール)
もちろん、「マーケットは、上がりたがっていない」という場合もあります。
今回は、「マーケットは、下がりたがっていない」ということで、お話しを進めたいと思います。
「下がりたがっていない」とはどいうことかと申しますと、売られても仕方がないような、経済指標の発表やイベントがあって、確かに直後には売られるものの、下げは長続きせず、時間が経つのとともに反発してしまう相場です。
なぜ、そのようなことになるかと申しますと、一言で言ってしまえば、「相場がステール(stale、新鮮でない)」になっているためです。
つまり、一相場の初期段階は、相場は材料に敏感に反応し、素直な動きをします。
それが、時間が経過するとともに、多くのマーケット参加者の相場感が一方に向き、マーケットのポジション自体も一方向に偏ってしまい、もう思うようには相場は動かなくなってしまいます。
そうなると、たとえば、予想より大幅に悪い経済指標が発表されても、下がるのは一時的で、結局反発してしまいます。
それを、「マーケットは、下がりたがっていない」というわけです。
ですので、今の相場が相場のサイクルの中で、どういう過程にいるかを見極めることは、大変重要です。
尚、米著名投資家のジョン・テンプルトン氏が、強気相場のサイクルについて残した有名な言葉がありますので、ご紹介します。
「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」
「マーケットは、下がりたがっていない」は、「悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち」のあたりではないでしょうか。






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