現実を直視することが必要では?
昨日のロンドンオープン前の急落が、介入だったとしたら、あまりにもみっともない介入でした。
というのも、急落後「下げ相場につきものの二番底狙い」すらできずに反発となったからです。
ドルの需給がタイトが本格化した5月11日の翌日にして、ベッセント財務長官と高市総理、片山財務相の会見があった当日だけに、ロンドンオープン直前の財務省が主張する「円安は投機」といういう論理で、海外投機筋を威嚇するかのように介入したとしたら、あまりにも的外れだと思います。
あまり、財務省が「円安は投機」の主張を繰り返すと、財務省の信認が落ちるばかりです。
財務省自体、5月から7月頭まで、ドルの需給がタイトになることなど承知していているからこその、ゴールデンウィーク中の2度にわたる介入を実施して、発射台を下げたのではないですか。
それぐらい、これからの2か月間ドル買いが強まり、過去この時期に10円強の上昇を、ドル/円はやすやすとしてきたではありませんか。
先週の金曜のニューヨーククローズ156.70を基準に考えれば、たとえば、これからの2か月間で10円上がったら、単純計算166.70になり、2024年7月2日につけたここのところの高値161.95を軽くしかも大きく超えることになります。
これを、財務省はわかっていて、昨日のベッセント財務長官との会談にすがる思いで臨んだのではないですか?
そこに、線香花火のような介入です。
個人的には、むしろべベッセント財務長官から色よい返事がなかったからのカラ元気の介入だったような気すらして、まっこと情けなくなります。
繰り返します。
これまでも、いろいろな機会で、現在の月足のウエッジ(楔形)・フォーメーションについて触れてきました。
要は、162円が水平にキャップ(フタ)されている一方で、2021年の102円を始点とする上昇トレンドからなるウェッジ(楔形)の中で、今ドンドン上昇圧力が溜められている状況です。
この上昇圧力がパンパンになって、162円を月足の実体(ロウソク足の寄付きと引け値の間の太い部分)で上抜くと、162.00+(162.00-102.00)=162.00+60.00=222.00までも暴発しかねない相場です。
今、マジでヤバイ状況になりつつあります。
それもこれも、日本のドル不足のドル買いという構造問題が全く手つかずだからです。
※日本のドル不足のドル買い
以下のような事情から恒常的に日本ではドル買い圧力が発生しています。
1.実需のドル不足のドル買い 日本は大きく輸入に依存しており、ドル買いが恒常的に発生しています。
さらに、ここにきて、イラン戦争により原油価格が高騰し、原油輸入代金のドル払いは大幅に増えています。
2.個人の外貨運用のドルを中心とした外貨買い 新NISAやオルカンが代表的なものです。
3.デジタル赤字 ネットフリックスのようなサブスクやグーグルなどのサーバーレンタルはドルで米国本社に支払われています。その額は、現在日本の原油輸入総額と並ぶほどになっています。
4.米国への関税支払いなど
この5月から7月頭に掛けては、この中の1の実需のドル不足がドル買いが例年強烈に強まる時期です。
いずれにしても、上記のような多岐にわたる日本のドル不足のドル買いという構造問題に対して対策を真剣に打たなかった日本政府の身から出た錆です。
我々にできるこの危機へのヘッジ法は、本当にjaja(順張り後出しジャンケン)しかありません。
素直に波に乗って、しっかり利食ってください。






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