下がらないドル/円
日足を見ていますが、5月6日に連休中2回目の介入があって、5月の安値155.04をつけた後、連休明けからの、鋭角的な上昇を改めて目にすると、まさにこの5月の連休明けからの輸入のドル買い需要がいかにすさまじいかを、我ながら実感します。
そして、これが少なくとも今月一杯は続くものと見ています。
こうなると、中東情勢も、日銀の利上げ観測も、首相発言も、日銀総裁発言も、そして海外投機筋の理由があるなしに関わらずのなんでも売りも、本邦個人投資家層の介入期待の戻り売りも、ありとあらゆる、日々目にし耳にするドル売り材料も、季節的にドルの需給がタイトになる今の時期の旺盛な輸入の買いの前には、ほとんどなにも抵抗にはなっていないことがわかります。
加えて、2022年、2024年、そしてこの連休中の2度あった一連の政府・日銀の大量のドル売り円買い介入は、マーケットからドル買いをする投機筋を、ほとんど排除してしまい、その結果、上記に上げたようないろいろドル売り材料が出ても、投げるべきロングがマーケットにほとんどないため、材料が出て売っても、マーケットがショートになるだけで、むしろ売ったショートの買戻しで上がってしまうということが、連日実際に起きています。
そして、残念なことに、マーケットの参加者に、この投機筋の売れば、損益確定のために、その後必ず買い戻さなればならないという投機筋が持つ宿命自体を本人自身が自覚していないため、売り材料が出るたびに飛びついてはショートになり反発が起きて、高値圏に戻してしまうわけです。
その上、まさかとは思っていたのですが、財務省自体がこの実需のドル買い需要を「円安は投機による」と本当に思っていることを、今週の一連の要人発言や観測記事から露呈しいます。
こうなると、マーケット全体が本当に何が起きているかをわからないままに、取引しているのかと思うと、本当に空恐ろしくなってきます。
そして、現在ジリ高が進行していますが、上昇で怖いのは、急騰よりジリ高です、
このジリ高の中で、値ごろ感でAさんが売ったけど下がらないので、渋々高いところ買い戻したが、それを今度は待ち構えていたBさんが戻り売りし、しかし下がらないので、渋々買い戻したら、待ってましたとCさんが売るのですが、また下がらないので、渋々買い戻すというショートポジションのバケツリレーを繰り返しながら、全体的にはショートポジションは減るどころか増えていき、相場水準も上がっていくということが起き、どんどん買戻し圧力が膨らんで行きます。
膨らんだバルーンのようなパンパンのショートポジションは、どこかでは破裂します。
マーケットが、ショートポジションの買戻しに一気に出ると、急騰となります。
つまり、急騰とは、ショートポジションの集中的なロスカットによって起きます。
加えて、ドルの需要期の輸入の買いは続きます。
こうなると、どんな事態になるか、よくお考え下さい。
逆張りの戻り売りの後、多少下がって買戻して、小金は貯まるかもしれません。
しかし、逆張りの戻り売りを続けていて、もし急騰に遭遇したら、一気に小金は吹っ飛んで、取り返しのつかないような損失を被ります。
ですから、そうした大きなリスクがあることだけは、十分承知してください。






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