日本にいる優位性で勝つ!
今日、つまり、日銀が金融政策決定会合での政策金利の決定は、今後のドル/円の方向性を決する天王山と位置付けています。
天王山:勝敗や運命を決める重大な局面、あるいは最も重要な分岐点
もちろん、日銀は利上げを決定するものと見ていますし、それが大方の予想通りの0.25%の引き上げか、あるいは巷で噂される0.5%の利上げだとしても、結果的にドル/円は上昇するものと見ています。
今回の日銀の利上げ対しては、海外勢が過度の期待を持って、すでにドルをショートにして、日銀による政策金利の発表後、ドル安円高に期待しています。
しかし、繰り返し申し上げていますが、2024年の暮れ以降これまでに、日米の金利差は、既に2.6%も縮小しています。
ところが、2024年暮れのドル/円の水準は140円でした。
しかし、現在いくらかと言えば、160円台と、この間にドル/円は20円も円安ドル高になっています。
つまり、日米金利差縮小論で、今の円安ドル高は説明がつかないということです。
本当の理由は、日本のドル不足のドル買いという深刻な構造問題にあります。
※日本のドル不足のドル買い
以下のような事情から恒常的に日本ではドル買い圧力が発生しています。
1.実需のドル不足のドル買い 日本は大きく輸入に依存しており、ドル買いが恒常的に発生しています。
さらに、ここにきて、イラン戦争により原油価格が高騰し、原油輸入代金のドル払いは大幅に増えています。
2.個人の外貨運用のドルを中心とした外貨買い 新NISAやオルカンが代表的なものです。3.デジタル赤字 ネットフリックスのようなサブスクやグーグルなどのサーバーレンタルはドルで米国本社に支払われています。その額は、イラン戦争前の日本の原油輸入総額と並ぶほどになっています。
4.米国への関税支払いなど
しかし、特に、海外勢は、まったくそのことを知らずに、日銀が政策金利を上げれば、大幅なドル安円高になると見て、既に相当量のドル/円を売って、今日の日銀の金融政策決定会合での決定を待っています。
そして、もうひとつ大きな問題は、2022年、2024年、そして今年のゴールデンウィーク中にも2回、政府・日銀はドル売り円買い大量介入を実施してきました。
その結果、介入覚悟のCTAのドル/円ロング以外、誰もドル/円を買わなくなってしまいました。
相場のイロハですが、なぜ急落は起きるのか、それは、マーケットに大量のドル/円のロングがあって、たとえば、そこにドル売り円買い介入があれば、買っている方は、これはヤバイとロングを、レート水準度外視で我先に投げて相場から脱出しようとすからこそ、急落は起きます。
それを、大量介入を政府・日銀が繰り返し実施したことにより、ほとんどの人がドル/円を買わなくなり、ロングがほとんどマーケットに存在しなくなっています。
だから、昨日も、米イランの和平合意になって、リスクオンだとドル/円を海外勢が叩き売って急落させようとしても、単にショートができるだけで下がらない訳です。
そして、今日の日銀の金融政策決定会合です。
これに賭けて、まだ海外勢はショートを大量に抱えていると見ています。
中には、英大手ファンドのブルーベイのように、国家予算サイズの膨大なドルショートを抱えて利上げを待っているところもあります。
しかし、0.25%の引き上げでも、0.5%の引き上げでも、過去1年半で、日米金利差は2.6%縮小しても、20円のドル高円安になっている事実からすれば、たとえ、0.5%の利上げを実施したとしても、ドル/円の下げは、一時的でしょうし、それより、大きくドルショートを抱える海外勢が、そのショートをどうするのか?です。
やれることは、そのまま、ホールドするか、買い戻すしかないと思います。
現在、日本時間4時台ですが、零時前後から買戻しが止まりません。
まるで、ネズミの大群が、船が沈没する前に、本能的に逃避行動にでるような動きをしていて不気味です。
海外投機筋が、荒っぽい動きをする可能性があり、あえてそれに関わらず、高みの見物が良いように思います。
我々は、彼らより、肌感覚で、日本のこと、円のことがわかっています。
その優位性で、勝負しましょう。






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