ドル全面高に必要だった過程
これまで、ドル/円以外の通貨でドルに対してレンジ相場であった中、ドル/円の独歩高となっていたため、クロス円が上昇し、円全面安の展開が続いてきました。
それを、ドルの総合的な強弱を示すドル・インデックスの週足で見ますと、2025年5月から、ドルはレンジ相場であったことからもわかります。
しかし、このレンジをさらに仔細に見ると、中華鍋のようなラウンディングボトムになっており、それが意味することは、ドルについては先安感強く、売り圧力が続いた結果売り過ぎ状態になっていたことがわかります。
それが、6月18日日本時間3時のFOMCの結果発表で政策金利は据え置きではあったものの、FOMC委員によるドットブロットによりドル金利先行き見通しが年内1回の利上げを見始めていることがわかり、根底からドル先安見通しのベースであったドル金利低下見通しが覆されたため、その後、静かにこれまで積み上がってきたドルショートの買戻しが起き、そしてそれに付随してこれまでキャリーされてきたクロス円ロングの手仕舞い起きてきました。
特に、昨日のロンドンでその動きが活発化し、EUR/USDは、とうとう重要のサポートラインである1.1400を割り込み(ドル高)、ドル・インデックスも101.00のレジスタンスを大きく上回り、一時101.42をつけるなど一気にドル高が進みました。
こうなると、たとえば、EUR/JPYで言えば、これまで、EUR/USDの先高感が強かった上に、ドル/円も上昇傾向であったため、EUR/JPYも上昇する方向にありましたが、そのEUR/USDが反落し、重要サポートも切ることになると、EUR/JPYも反落の恐れが出てきたため、EUR/JPYはじめクロス円の総手仕舞い状態となり、その結果、ドル/円は売られるわ、EUR/USDやGBO/USDは売られるわ(ドル高)、クロス円は売られるわの全部売りとなり、私が名付けたナイアガラ(ナイアガラの滝のような全面落ち)状態となりました。
この時期、それがさらに強まった理由は、6月末が欧米勢の中間決算で、これまで1月からの上期にできてきたポジションのアンワインド(手仕舞い)が出やすい環境にあったことも事実ありましたが、やはりドル金利に対するこれまでの見通しが大きく変わったことが大きかったと思います。
従って、とりあえず、たとえば、EUR/USDの買い(ドル売り)とドル/円の買い(ドル買い)から構成されていたクロス円をアンワインドすることで、より全体的に素直にドル高になりやすくなったと言え、これから大きくドル高方向に全体的に向かいやすくなったと言え、これがまたドル/円での上昇を抑えたい財務省にとっては、とても頭が痛い状況になったと言えます。
6月12日放送「FX経済研究所」(ドル全面高の可能性)
https://www.youtube.com/watch?v=8oX5B6homKU






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