問題は極めて深刻
メルマガでは、昨日の「図解 ジリ高相場」でも、ご案内しましたが、30分足チャートを見ますと、もともと8月月初を挟んでの日米韓の三角為替協調の結果ドルに弱気になっていたところに7日金曜21時30分に発表された予想より悪い米雇用統計に急落し、156.68をつけました。
その急落を見た、売りに出遅れた内外の投機筋は、8月8日土曜2時30分頃から戻り売りを開始しました。
これにより、すでに急落後いったん157.98まで戻したところから、人為的な二番底狙いをやって、相当ショートになっているところを、逆張りの戻り売りを始めたため下がるどころか、上がり出し、そこをまた値ごろ感で次の売り場を待っていた別の人間が売るため、またショートになり、下がらず渋々買い戻すという繰り返しによって、ショートのバケツリレー(これがジリ高)が続き、その結果、30分足チャートは、きれいな45度角度の右肩上がりになりました。
そして、海外投機筋御三家(ハイエナ君、ロンドン・ハリアー(LH)、ニューヨーク・ボーイズ(NYB))が、それでも上げを止めようと、ドカ売りを繰り返しやっても下がるどころかジリ高が続き、11日火曜の1時の段階で、いったんショート筋は売りを断念し、しょぼいながらも買戻しに出て、11日4時30分には、159.36をつけました。
安値が7日の156.68ですから、ドル安を夢見る多くのマーケット参加者の期待ははずれ、3円32銭もの相場が逆行となりました。
本来のジリ高の最終段階は、以前は派手な急騰になったものですが、今の海外投機筋御三家は、疲れを知らない機械仕掛けのAIのため、本来の売り相場の「売る、買い戻す、休む」の三段階の「休む」がなくなり、「売る、買う、売る、買う」の連続になっているため、急騰せずに中規模の買戻しで終わりますが、そのためショートが完全には切れない状況が続いています。
そして、本来的には急騰局面が過ぎると、マーケットはロングもショートもなくなり、高値圏での横ばい、つまり高止まりになります。
今回も、確かに11日5時30分以降、30分足チャートは横ばいになり、一見高止まりではあります。
しかし、それからの相場を見てみますと、コメント「ニューヨークを終えて」でも、おわかりになると思いますが、相変わらず、御三家は、判で押したように、東京・ロンドン・ニューヨークの各市場で売り先行でマーケットに入ってきています。
ということは、潜在的には、あらためてマーケットという山の森やコケ達にショート含まれてきており、それが飽和状態になれば、またしても買戻しという洪水が起きる可能性が高いと見ています。
今も介入期待の戻り売りに固執する本邦個人投資家層、売り先行でセットされているAIという機械仕掛けの海外投機筋御三家、今度こそと円高を望むマーケット関係者、今回の介入で一難去ったと依然としてショートを抱え込んでいるであろう英系大手ヘッジファンドのブルーベイ、そして唯一ドルロングで攻めたCTAは、8月の夏休みを前に、7月30日に一気にロングポジションを手仕舞ったであろうことは、8月4日付のシカゴIMMの激減した円ショートポジション残高でもわかります。
ということは、相変わらず、マーケットは満艦飾のドルショートとドルベアセンチメント(弱気心理)に覆われていることになり、これでは下がろうにも下がらないのではないかと、個人的には見ています。
政府・日銀も、今回の場合、アメリカという黄門様の印籠まで持ち出して、介入祭りをやりました。
財務省は、本来的には、円安と原油高に喘ぐ本邦輸入企業に安いドルを買ってもらう場を与えようとしたものと思いますが、あまりにお囃子が過ぎて、人心を惑わせていると思います。
インターバンクディーラーはいろいろな事情から劇的に縮小した一方、爆発的に大きくなった個人FX市場では、この「正しく外国為替市場を教える者がほとんどいない一方で、すがる思いで正しい相場知識を得たい極めて多くの人々がいる」という現在のアンバランスな状況をどうにかしないと、本当に利益は海外に流出し、とても国益にはならない状況になると思われ、早急な対応が必要な現状であると思います。
どうにかしなくてはなりません。





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